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EDINET書類取得APIについて

概要

EDINET APIを利用して書類を取得する時の知っておいた方が良い点、注意すべき点について記載します。
最新のEDINET APIはバージョン2(v2)を前提に進めさせていただきます。

取得できる書類

EDINET APIで取得できる書類の期間については、ユーザーのご認識の通り、閲覧期間(縦覧期間と延長期間を合わせたもの)が定められており、その期間を過ぎた書類は取得できなくなります。仕様書によれば、日次更新処理で10年を経過したファイル日付のファイルは削除されると記載されています。そのため、必要なデータは期間内に取得しておくことが推奨されます。

EDINET APIで取得可能な主な書類種別は、EDINET API仕様書「書類種別コード」に記載されています。
書類種別簡易版:主な開示書類

提出されたXBRLの範囲

XBRLの範囲
2008年のXBRL提出の開始以来、XBRLの対象範囲は、有価証券報告書や四半期報告書等の財務諸表本表に限定されていました。
2013年度中に適用開始を予定しているXBRL対象範囲拡大後は、XBRL対象書類が従来の有価証券報告書や四半期報告書等に加え、新たに臨時報告書、公開買付届出書、公開買付報告書及び大量保有報告書等が含まれます。また、多くの様式について報告書全体がXBRL対象範囲となります。XBRL対象範囲拡大後のXBRL対象範囲の詳細は下表のとおりです。

 2008年度~2013年度~
有価証券届出書
(財務諸表本表のみ対象)

(開示書類全体が対象)
有価証券報告書
(財務諸表本表のみ対象)

(開示書類全体が対象)
四半期報告書
(財務諸表本表のみ対象)

(開示書類全体が対象)
半期報告書
(財務諸表本表のみ対象)

(開示書類全体が対象)
臨時報告書 
発行登録書 
発行登録追補書類 
自己株券買付状況報告書 
公開買付届出書 
意見表明報告書 
公開買付撤回届出書 
公開買付報告書 
対質問回答報告書 
大量保有報告書 
内部統制報告書 
※上記に掲げた開示書類であっても、一部の様式ではXBRLの対象外または財務諸表本表のみがXBRLの対象となります。

フォルダ構成(API仕様)

下記の図がAPIに定義されているフォルダ構成になります。

フォルダ構成(API仕様)

注意事項

XBRLファイルについて

.xbrlファイルの置き場所が仕様書に準拠していない

2014年の提出ファイルにおいて、以下の問題が確認されましたが、2018年以降のデータは同様の問題は見たことありませんでした。
多分EDINET側の検証の基準が完備になり、事前チェックで問題発見できたと思います。

  • 対象書類: 有価証券報告書 S1001DCX (平成26年3月14日提出)
  • 発生現象: 仕様書に規定されたパスにXBRLファイルを置かれず、別のパスに存在していた
  • 考えられる原因: EDINET APIの成立初期によって、フローが完備ではないため、チェック漏れ
S1001DCX (平成26年3月14日提出、有価証券報告書

同一フォルダに複数の.xbrlファイルが存在

  • 対象書類: 特定有価証券開示府令に関する開示書類(投資信託系書類)
  • 発生現象: 仕様書に規定されたパスに複数のXBRLファイルが存在する
  • 考えられる原因: 投資信託の仕様通り

異なる会計基準の.xbrlファイルが同一フォルダに存在

  • 対象書類: 不特定の会社
  • 発生現象: IFRS、Japan GAAP両方に基づく報告書のXBRLを同じフォルダに別々で保存されてる
  • 考えられる原因: 会計基準別の開示が必要な会社がいる
S1001I21(2014年3月26日提出、有価証券報告書)

異なる種別の.xbrlファイルが同一フォルダに存在

  • 対象書類: 特定有価証券開示府令に関する開示書類(投資信託系書類)
  • 発生現象: 仕様書に規定されたパスに複数のXBRLファイルが存在する
  • 考えられる原因: 投資信託の仕様通り

縦覧期間完了による取得不可

発生現象: 縦覧期間が終了すると、該当する書類はEDINETの公開リストから除外され、APIを通じて取得することができなくなります。

まとめ

EDINET APIを活用することで、企業の財務情報や開示資料を効率的に取得できます。しかし、APIのバージョンやエンドポイントの変更、認証の導入、書類種別コードの理解、XBRLファイルの構造など、注意すべき点が多岐にわたります。本記事では、これらのポイントを整理し、実際の利用時に役立つ情報を提供しています。特に、APIキーの取得方法や具体的な書類種別コードの例、XBRLファイルの取り扱いに関する注意点など、実践的な内容を中心に解説しています。これからEDINET APIを利用しようと考えている方や、既に利用しているが更なる理解を深めたい方にとって、有益な情報源となるでしょう。

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